ネクストベースは、アメリカメジャーリーグのシカゴ・カブス(本社:イリノイ州 シカゴ)と2024年9月にピッチング動作分析(バイオメカニクス)のサポート契約を締結したことをお知らせします。
シカゴ・カブスは象徴的なリグリー・フィールドを本拠地とするメジャーリーグで最も歴史がある球団で、鈴木誠也選手や今永昇太投手など日本人メジャーリーガーも在籍します。
当社は本年のカブスのスプリングキャンプにおいて、カブス傘下に所属する約20名の選手のピッチング動作分析(バイオメカニクス)を実施しました。
指先の挙動まで測定する分析を実施しているのは、当社だけが持つ革新的な動作分析技術です。世界最先端の取り組みであり、より精度の高い情報を提供することが可能であることから、今回の契約に繋がりました。
【シカゴ・カブスキャンプ拠点】
【R&D(研究開発)センター】
【フィードバックの様子】
【測定の様子】
シカゴ・カブスが今回ピッチングバイオメカニクスのサポート契約を締結した背景
ジェド・ホイヤー球団社長やメーガン・ジョーンズ ベースボールストラテジー本部長がスカウトのため昨年来日した際に当社の施設、ネクストベース・アスリートラボ(千葉県市川)を訪問。
その際に当社の神事 努(上級主席研究員)が、「アメリカでも数多くの研究施設があるが、より精度の高い投球動作のバイオメカニクス研究の分野で当社は精密な分析技術を持ち合わせており、指の微細な動きやボールの回転メカニズムなどを計測し、選手の実戦に役立つ具体的なフィードバックを提供できること」を説明しました。
その緻密さに感銘を受け、キャンプ地招待と今回のサポート契約締結の流れとなりました。
スプリングキャンプの測定に参加したコーチのコメント
【 ジェイコブ アイゼンバーグ、 シカゴ・カブス ベースボールサイエンス部長 】
ネクストベースの測定で指の動作の部分でもたくさんの情報があることが理解できました。
また、ネクストベースの分析時間が短く、レポートやビジュアライゼーションがすごく印象的でした。
選手のパフォーマンス向上に必要な非常に細かい動作を分析する際には、マーカーベースの動作分析システムが重要であることが理解できました。
ジェイコブ アイゼンバーグ
シカゴ・カブス ベースボールサイエンス部長
【 ライアン オテロ、 シカゴ・カブス 投手部門部長 】
ネクストベースの内反トルクやボールに加える力は我々も今まで見たことがないもので興味深いものでした。
選手のケガを減らすことが重要課題であり肘にかかる内反トルクの結果に興味があります。
今後の取り組みをもとに、肘のストレスがかかりにくい投球動作を検討していきたいと考えています。
ライアン オテロ
シカゴ・カブス 投手部門部長
ネクストベース 代表取締役 中尾 信一 のコメント
当社がこれまで取り組んできたピッチング動作分析(バイオメカニクス)を評価いただき、大変嬉しく思っています。
メジャーリーグのR&Dは先進的、合理的であり、日本よりもスピード感を持った取り組みがされていることをあらためて実感しましたし、特にその中でも先頭を走るシカゴ・カブスと今回のサポート契約を締結できたことを誇りに思います。
アメリカにも野球の研究施設がありますが、当社のネクストベース・アスリートラボで培った「日本のR&Dのレベルも高い」ということを証明できたことに喜びを感じると共に、世界の野球界の発展のために、連携した取り組みを進めてまいりたいと考えています。
ネクストベース・アスリートラボについて
当社の測定施設、ネクストベース・アスリートラボは現在野球に特化しており、中日ドラゴンズを始めとして、平良海馬投手(西武ライオンズ)、浅村栄斗選手(楽天イーグルス)などプロ野球を代表する選手と契約しており、さらに社会人、大学、高校、中学と各年代のアマチュア野球選手も多く通い、パフォーマンスの向上、コンディショニングに役立てていただいております。
(参考)ネクストベース・アスリートラボ ホームページ:https://spo-plus.com/nal/
ピッチングバイオメカニクスとは
生物の構造や運動を力学的に探究したり、その結果を応用することを目的としたバイオメカニクスを、野球の投球動作に適用したものです。モーションキャプチャシステムを用いて、投球動作中に生成されたエネルギーの大きさ、エネルギーの伝達効率、身体の柔軟性、リリース時の指の動きなど、球速を高めるための重要な動作ができているかを計測・評価します。また、傷害予防の観点から、肘に作用するストレスの大きさを計測します。
<本件に関するお問合せ先>
株式会社ネクストベース
担当:岡先、大竹
MAIL:[email protected]
電話:03-3490-3300